【VINTAGE Lighter】 Alois KAUFMANN AUSTRIA |
◇READY 1934 ◇REFORMETTE
1935
◇KABA 1931 |
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Alois KAUFMANN(A.カウフマン) AUSTRIA |
◆ワンアクション着火の先駆者
世界初とされる米国ロンソン・バンジョー(1927年)ライターとは異なり、発火専用ボタン(レバー)を設けず、ボディを動かして着火させるスクイーズ式ライターを1930年に製造、その後のサイドプッシュ式の開発者です。
(ボタン)レバーが無い分、スマートなボディ(外装)を可能にし、優れたデザインのライターを実現させてます。
残念なことに、ヒトラーによるオーストリア併合後のユダヤ系国外追放令(1939年)で犠牲になり、終断。
10年足らずの間(1930-1939年)に製造されたライターは「幻の名品」とされ、新品状態のみならずユーズド品の入手もほぼ出来なくなっています。 |
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READY-AUSTRIA |
◇1930年初めよりライターの主流になったサイドプッシュ(ワンアクション)モデルです。
カウフマンの場合、販売はTWC等の輸出販売商社に委ねていたため、ライター刻印に本人や会社名は表示されていません。
1938年のドイツによるオーストリア併合により、同じ製造モデルで、PAT.AUSTRIAとPATGERMANYのがそれぞれ存在します。
サイズ:5.5(H)x3.5(W)x1.2(D)cm
◇特長: ワンハンド・アクションで着火(サイドプッシュ、スクイーズ式)
オイルタンクは内蔵型ではなく、引き出して取り外せます。 オイル注入は、底部から注入するのではなく、ウィック部からオイルを入れます。
底面のネジは、リント(交換)を支えるスプリングです。 |
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VTG-KAUFMANN-READY(AST1) 程度の良い、真鍮、ニッケルメッキ仕様、1938年以前製造品 |
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PAT.AUSTRIA |
ウイック部からオイル注入 |
I構成パーツ |
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VTG-KAUFMANN-READY(AST2) <終:2021.1.14> |
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◇特許登録、1934年オーストリアの他、ドイツ、フランス、スイス、米国に登録 上記は英国の特許登録内容図 |
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READY-GERMANY |
◇上と同じモデルで、ドイツによるオーストリア併合後に製造されたモデル、PATGERMANY刻印。
1934年、主要国(英仏独、米国)での特許登録記録書が残っています。 |
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VTG-KAUFMANN-READY(GMY1) スチール製、白っぽいカラー色 |
PAT.GERMANY |
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VTG-KAUFMANN-READY(GMY2)
真鍮、ニッケルメッキ、メッキ落ちが良い雰囲気 |
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オイルタンク、底部は固定 |
オイル注入のヘッド部 |
発(着)火内部 |
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併合前:AUSTRIA 併合後:GERMANY MADE IN 刻印無し |
底面刻印:PAT.AUSTRAI /PAT.GERMANY |
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◇参考:類似の他社メーカー品 |
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左:ZENITH(1938年併合後)
右:REGENS(USA)1949年広告 |
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◎同類の、分かりやすい広告図2種です。
左は、ドイツ国表示のZENITH、実際はオーストリアのINGAT社のもの、細かな違いはあるもののメカ自体は基本的にRADYと同じ構造です。
右は米国REGENS社、1949年の広告図。説明内容はそっくりREGENSモデル内容に当てはまる。ライター外観の感じがREADYとまるで同じです。 |
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REFORMETTE
1935年 |
◇アールデコ調の縦長モデル。フリント用スプリングを底面から差し込む仕様なので、縦が長いほど(スプリングも相応に長くなる)不安定になると感じますが、外観デザインのこだわりからか、好んで採用している。メカ構造は上のREADYモデルと同じ、円形を強調してか、風防もユニーク、独特です。
当時のパッケージ(コピー)には5mmの長さのフリントを使うよう「5」の数字が大きく描かれています(このページの背景に採用)。
サイズ:6.0(H)x3.0(W)x1.2(D)cm
<参考>現行のフリントをチェックした画像: オイル式、ガス式の違いはありますが、長さ5mmのフリントものは意外に少ないです。ZIPPOフリントで5mm弱、
デュポン(レギュラーのもの)は4mm弱の長さです。 |
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当時パッケージ 側面表示:5mmフリント使用 |
VTG-KAUFMANN-REFORMETTE スチール、メッキ製、表面に凹み歪みあり、サビあり |
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<フリント長さ比較> |
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<---フリントの長さ: 5mmはウィンドミル社 フリントが適用。 |
底面 |
フリント5mmを使用 パッケージ側面に表示 |
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左:下から ダグラス/ZIPPO/デュポンDモデル 右:下から ウインドミル/デュポン/ペンギン |
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KABA(1931年) |
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VTG-KAUFMANN-KABA |
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◇1930年12月オーストリアに特許申請、1931年、ドイツ、米国に申請登録。 上記は、米国特許庁に申請登録した構造図 |
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<参考>第2次世界大戦独軍兵士ライター |
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「砂漠の狼」と呼ばれたロンメル司令官のアフリカ装甲軍の兵士が使っていたライター。 |
右側はドイツ空軍部隊用ライター。陸軍用より少し大きい(長い)サイズ。 |
▼AUSTRIAライター ヒストリー |
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ビンテージライター/AUSTRIA&EURO |
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A.カウフマン1930年代 |
INGAD(A.ドゥブスキー)1930/40 |
ドイツオーストア他 |
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イムコ(1960〜1990年) |
イムコ TRIPLEX(1937年) |
イムコ
TRIPLEX SUPER |
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